SUZUKI「GSX-S1000GX」発売! 電子制御がプレミアムなスポーツクロスオーバーの世界へ導く(2024年1月18日)
スポーツツアラーとアドベンチャーを融合させたクロスオーバーバイクの「GSX-S1000GX」。2023年EICMA(ミラノショー)で世界初公開されたニューモデルだ。細部に至るまでこだわり抜き洗練された機能美は、ライダーの旅心を掻き立てる。
■スズキ「GSX-S1000GX」の特徴
GSX-RのDNAを受け継ぐエンジン、フレーム、スイングアームをベースに長いホイールトラベルを持つ。
スーパースポーツのシャープなラインと幾重にも重なるアクセントが印象的なスタイリング。
アップライトなライディングポジションや脚の長いプロポーションを採用したクロスオーバーの新しい可能性を表現する堂々とした佇まい。
天候や路面、ライダーなどのすべて状況を、スズキの統合電子制御システム(SIRS)が司り、プレミアムなライディングに集中できるようアシスト。電子制御によりエンジンを細かく制御し、スロットル開度やライダーのさまざまな状況を考慮し、路面状況にあった最適なパワーデリバリーを実現する。
998cm3水冷4サイクルDOHC4バルブ直列4気筒エンジンは、低回転から高回転域まで豊富なパワーを提供し、GSX-S1000GXに相応しいパフォーマンスを発揮。
エンジンは最高出力150PS、最大トルク10.7kgf・m、「GSX-S1000」「GSX-S1000GT」「GSX-S1000GX」と3車共通
フロントカウルは、走行時に発生する負圧の発生を抑制するレイヤードデザインを採用し不快な風の巻き込を防止する。
また、カウルの形状は幅広形状とし3段階の高さ調整可能なウインドスクリーンや標準装備のナックルカバー等と合わせて
風洞実験を重ね徹底したエアロダイナミクスを追求する事で、高い防風効果と魅力的な外観を両立させている。
アルミ製キャストホイールは軽量な6スポークを採用。軽快なハンドリングとスポーティな外観に貢献。
ダンロップ製SPORTMAX Roadsport 2ラジアルタイヤ(フロント120/70ZR17、リヤ190/50ZR17)を採用。
タイヤのトレッドパターンは、ウェット路面のグリップ性、ウォームアップ性、耐摩耗性を高めたシリカコンパウンドを採用。
■スズキインテリジェントライドシステム(SIRS)
路面の変化やライダーの好みに合わせた最適なパフォーマンスを提供し、ライディングに集中できるようアシスト。
ライダーの疲れを軽減し、走る楽しさをさらに感じることができる。
統合ライディングモードによる一括設定に加え、ライダーのスキルや好みにあわせたマニュアル設定も可能。
・電子制御サスペンション(SAES)「スズキアドバンスドエレクトロニックサスペンション」
従来のパワーやトラクションコントロールなどのほかに、サスペンションの設定もモードで切り替えられる。
快適なクロスオーバーツーリングを実現する自然と背筋が伸びるライディングポジション。
幅広のグリップとライダーに近い位置に最適化されたハンドルバーは、優れたコントロール性に貢献。
自由度の高いライディングポジションは、疲れにくく、ロングツーリングをサポートする。
・二輪車用電子制御技術(EERA)「エレクトロニカリー・イクイップド・ライド・アジャストメント」
EERAはサスペンション・ユニットにおける減衰力調節機構が電動化され、それを電子制御する。
GSX-S1000GX専用のSHOWA製EERAは、電子制御ダンパーとして進化したSFF-CATMと、BFRC-liteを搭載。
その結果、スムーズかつ安定した乗り心地が得られ、さまざまな走行シーンに合わせたサスペンション特性を提供する。
・クルーズコントロール(ACC)とクイックシフター
あらかじめ速度を設定しておけば、スロットル操作なしにその速度を一定に維持して走る機能がクルーズコントロール。
前方を監視するレーダーやカメラから得たデータをもとに、先行車の動きに合わせて自動的に加減速を行う。
・スズキクラッチアシストシステム(SCAS)
SCASの採用により、ライダーのクラッチ操作をアシスト、長時間のツーリングでの疲労を軽減し軽量化にも貢献。
シフトダウン時の急激なエンジンブレーキによるショックを緩和するスリッパー機能、減速時の車体挙動の安定化に貢献。
スポーツライドとロングツーリングのどちらにも対応。
・慣性計測装置(6軸IMU)「イナーシャル・メジャーメント・ユニット」
ピッチ、ロール、ヨーの3軸の角速度センサー(ジャイロメーター)と、前後、左右、上下の3軸加速度センサーを装備。
・スズキドライブモードセレクター(SDMS)
3つの走行モードから任意のモードを選択し、エンジン制御マップの切替えが可能。
Aモード(アクティブ)、Bモード(ベーシック)、Cモード(コンフォート)
・スズキトラクションコントロールシステム(STCS)
路面の状況やライダーの経験値に合わせて、5段階(+OFFモード)からトラクションコントロールの介入レベルが選択可能。
エンジン出力を効率よく路面に伝え、より快適なライディングを楽しむことができる。
・電子制御スロットルシステム
街中からツーリング、タンデムライディングなど様々なシーンで、ライダーに忠実に応えるスロットルフィーリングを実現。
このシステムの優れたコントロール性を活用することで、SDMSの各モードを最適化。
・双方向クイックシフトシステム
ライダーがクラッチやスロットル操作をせずにシフトアップ/ダウンが可能。
シフトアップ時、滑らかでスピーディなシフトアップが可能となり、ほぼ連続的な加速を得ることができる。
シフトダウン時は、スロットルのブリッピングやクラッチ操作なしに、スピーディかつスムーズなシフトダウンが可能。
ギヤシフトを繰り返す状況でのクラッチレバーの操作回数を削減し、ライダーの疲労を大きく軽減することで、ライディングにより集中できる。システムをオフにすることも可能。
・ローRPMアシスト
発進時や低回転走行時に、エンジン回転数、ギヤポジション、スロットル開度、クラッチスイッチの情報を用いて制御。
エンジン回転の落ち込みが緩和され、スズキクラッチアシストシステム(SCAS)によりスムーズな発進を実現。
また渋滞時の低速走行や、Uターンの際もエンジン回転の落ち込みを感じにくくユーザーをサポート。
・スズキイージースタートシステム
ワンプッシュで始動可能な機能。スターターボタンを押すと一定時間スターターモーターが回転。ECM(Engine Control Module)が始動状況を認識してスターターモーターを止める。
■IT機能
メーターは6.5インチのフルカラーTFT液晶ディスプレイで、スマートフォンとの連携機能も搭載。
メーターの左横にはUSBソケットが備わる。
日本仕様車にはETC2.0車載器が標準装備。
■アクセサリーパーツ
- パニアケース
- タンクバッグ
- グリップヒーター
- コンフォートシート
■スズキ「GSX-S1000GX」カラーバリエーション
- トリトンブルーメタリック(YSF)
- パールマットシャドーグリーン(QU5)
- グラススパークルブラック(YVB)
■スズキ「GSX-S1000GX」スペック
- 全長×全幅×全高:2150×925×1350mm
- ホイールベース:1470mm
- 最低地上高:155mm
- シート高:830mm
- 車両重量:232kg
- エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
- 総排気量:998cc
- ボア×ストローク:73.4×59.0mm
- 圧縮比:12.2
- 最高出力:110kW(150PS)/11000rpm
- 最大トルク:105N・m(10.7kgf・m)/9250rpm
- 燃料タンク容量:19L
- 変速機形式:6速リターン
- キャスター角:25.5°
- トレール量:97mm
- ブレーキ形式(前・後):ダブルディスク・シングルディスク
- タイヤサイズ(前・後):120/70ZR17M/C(58W)・190/50ZR17M/C(73W)
- 燃料消費率:WMTCモード値 17.0km/L 1名乗車時
■価格
メーカー希望小売価格 199万1000円(消費税10%込)