電装系メンテナンス

オートバイの電装系統は、エンジン始動・ライト・メーター・ウインカーなど、走行に欠かせない機能を支える重要なシステムです。
電装トラブルは突然の走行不能や事故につながることもあるため、日常的なメンテナンスが非常に大切です。
電装系は「目に見えにくいけど、壊れると致命的」な部分。だからこそ、ちょっとした気配りがバイクの信頼性を大きく左右します。
バッテリーの管理

- 電圧チェック:12.5V〜13Vが正常。テスターで定期的に測定。
- 端子の腐食・緩み:白い粉が出ていたら要清掃。接点復活剤の使用も有効。
- 長期保管時:バッテリーは自然放電するため、定期的な充電が必要。
配線・カプラーの点検

- 振動による接触不良:バイクは振動が多いため、カプラーの緩みや断線が起こりやすい。
- 水濡れ対策:雨天走行や洗車後は、カプラー周辺の乾燥を忘れずに。
- 被覆の劣化:熱や湿気で配線の被覆が割れたり硬化したりするので、目視点検を習慣化。
ヒューズの確認

- 役割:過電流から電装系を守る安全装置。
- 点検方法:ヒューズボックスを開けて、金属線が切れていないか確認。
- 交換時の注意:必ず同じアンペア数のヒューズを使用。
レギュレーター・レクチファイアの点検

- 役割:発電された電気を安定した電圧(約14V)に整える。
- 故障時の兆候:ライトが暗い/点灯しない。バッテリーが過充電で膨張。ヒューズが頻繁に飛ぶ。
- 対策:テスターで充電電圧を測定し、異常があれば交換。
セルモーター・イグニッション系の確認

- セルが回らない/弱い:バッテリーだけでなく、セルモーターの不調も疑う。
- イグニッションコイルの劣化:始動不良や失火の原因になるため、定期点検が必要。
メンテナンスのコツと予防策

- 洗車時の注意:電装系に直接水をかけない。高圧洗浄機は避ける。
- 防水対策:カプラーに防水グリスを塗布するのも有効。
- 異常の早期発見:ライトの明るさ、セルの回り具合、メーターの動作などを日常的にチェック。
- 定期点検スケジュール:3ヶ月ごと:バッテリー電圧、端子の緩み。6ヶ月ごと:配線の状態、カプラーの接触。1年ごと:ヒューズボックス清掃、電装パーツの動作確認。


















































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































