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防錆・保管

防錆・保管

2025年10月3日

オートバイは金属の塊だからこそ、錆との戦いは永遠のテーマ。でも、ちょっとした気配りと習慣で、愛車の寿命はぐっと延びます。
錆や劣化から守るには、日々のメンテナンスと保管環境の工夫がカギです。
ここでは、洗浄・コーティング・保管方法の3つの観点から、実践的なノウハウをまとめました。

 

洗浄:汚れと水分を残さない

■定期的な洗車

  • 中性洗剤を使って泥・油・塩分を除去。
  • 雨天走行後や海沿いのツーリング後は特に念入りに。

■水分の完全除去

  • 洗車後はマイクロファイバークロスで拭き取り。
  • エアブローやブロワーで隙間の水分も飛ばす。

■チェーンや金属部品の乾燥

  • チェーンは水分が残りやすく、錆びやすいので要注意。
  • 洗浄後はチェーンルブ(潤滑剤)を塗布。

コーティング:防錆と保護の層を作る

■防錆スプレーの活用

  • 鉄部品(スポーク、フレームなど)にはKURE 6-66などの防錆剤が有効。
  • ゴムや樹脂部品にはシリコーンスプレーを使用。

■コーティング剤の選定

  • ポリマー系:手軽で光沢も出る。
  • ガラス系:耐久性が高く、撥水性も。
  • シリコン系:防水性に優れ、メッキ部品にも使える。

■施工のポイント

  • 洗車→乾燥→脱脂→塗布→乾燥の順で丁寧に。
  • ムラなく均一に塗る。厚塗りはNG。

代表的なケミカルブランド

WAKO’S(ワコーズ)

画像はイメージです。(メーカー公式ホームページより引用)
  • 日本の老舗ケミカルメーカー「和光ケミカル」が展開するブランド。
  • バイク用の潤滑剤、防錆剤、洗浄剤など幅広い製品ラインナップ。
  • 特に「ラスペネ」や「チェーンルブ」はプロのメカニックやライダーにも愛用されています。
  • 高性能・高品質で、レースシーンでも使用される信頼性の高さが特徴です。

YAMALUBE(ヤマルーブ)

画像はイメージです。(メーカー公式ホームページより引用)
  • ヤマハ発動機が展開する純正ケミカルブランド。
  • 洗車用シャンプー、コーティング剤、防錆スプレーなど、バイク専用に設計された製品が豊富。
  • ヤマハ車以外にも使用可能で、使いやすさと仕上がりの美しさに定評があります。
  • どちらも品質重視で、愛車を長く美しく保つための強い味方です。

保管環境:湿気・紫外線・塩害から守る

屋内保管(ガレージ)が理想

  • ガレージや屋根付きの駐輪場で、雨風を防ぐ。
  • 湿度が高い地域では除湿剤や換気も有効。

■バイクカバーの工夫

  • 厚手のカバー+安価なカバーの二重構造が効果的。
  • 通気性があり、UVカット機能付きのものを選ぶ。

■地面との接触を避ける

  • 地面からの湿気を防ぐため、スタンド下にゴムマットを敷く。
  • 長期保管時はタイヤの空気圧を調整し、スタンドで浮かせるのも。

メンテナンス習慣のコツ

■月1回の点検

  • 錆の兆候、塗装の剥がれ、チェーンの状態などをチェック。

■雨天走行後は即洗車

  • 放置すると錆が進行しやすい。

■塩害地域では特に注意

  • 海沿いや凍結防止剤が撒かれる地域では、洗車頻度を増やす。

Posted by 夏木 陽