*グローブ類

グローブのニーズは、高い保護性能で手を守る安全性、通気性が良く長時間でも疲れない快適性、手にフィットし操作性を損なわない、高品質な素材で長く使用できる耐久性、スタイリッシュで個性を表現できるデザイン性などがあります。
グローブは安全性と快適性を兼ね備えた重要なアイテムです。
手の保護と操作性のバランスを考慮し、自分に合ったグローブを選んでください!
グローブの基本

グローブの性能
- 耐衝撃性: 手の甲や指関節を保護し、転倒時の衝撃を軽減。
- 耐摩耗性: アスファルトなどとの摩擦から手を守る。
- 防水性: 雨天走行時でも手を濡らさないための防水加工。
- 通気性: 長時間のライディングでも手が蒸れない設計。
- グリップ性: 滑り止め加工で、ハンドル操作を確実に。
- 保温性: 冬用は断熱材やヒーター内蔵で冷えを防ぐ。
- 柔軟性: 快適な操作感を損なわない柔軟な素材。
グローブのタイプ
- レーシンググローブ: 耐久性と耐衝撃性に優れ、高速走行に最適化。
- ツーリンググローブ: 長時間の使用を想定し、快適性と保温性を重視。
- オフロードグローブ: 泥や埃に強く、通気性を確保。
- 防水グローブ: 完全防水設計で、雨天時も安心。
- 冬用グローブ: 厚手で断熱性が高く、寒冷地での使用に適応。
- 夏用グローブ: 通気性が高く、軽量で快適。
- 電熱グローブ: バッテリー駆動で発熱し、寒い環境でも手を暖かく保つ。
- メカニカルグローブ: 高い柔軟性と操作性を追求したデザイン。
選び方のポイント
- 用途に合うタイプ: レース、ツーリング、通勤など目的に応じて選択。
- サイズ感: 手にフィットするものが操作性を向上。
- 素材: 耐久性のある革、軽量な合成素材など、目的に応じた選択。
- 機能性: タッチスクリーン対応や防水性などの追加機能を確認。
- デザイン: 見た目と安全性を両立するスタイル。
オートバイのグローブは、ライダーとバイクの唯一の接点であり、安全性(防御)、快適性(防寒・通気・防水)、そして操作性という3つの非常に重要な役割を担っています。
その機能と用途の違いによって、大きく以下の種類に分けられます。
オートバイ用グローブの種類

走行カテゴリー・防御性による分類
| 種類 | 主な用途 | 特徴・機能 |
| レーシンググローブ | サーキット走行、 スポーツ走行 | 【防御性特化】 最高の安全性を追求。 手の甲、指関節、手首に硬質なプロテクターやカーボンプロテクターが多用されます。 転倒時に衝撃を受け流すスライダーを掌底に装備。 素材は耐久性・耐摩擦性に優れた天然皮革(牛革、カンガルー革など)が中心。 手首をしっかりと覆うロングカフで、手首や前腕の保護も徹底。 |
| ツーリンググローブ | 長距離ツーリング、 一般走行 | 【快適性・機能性重視】 操作性と防御性、快適性のバランスがとれた万能型。 透湿防水素材(ゴアテックスなど)や防寒素材を組み込み、季節や天候の変化に対応。 スマホ操作が可能なタッチパネル対応機能や、振動吸収材を備えるモデルも多い。 ショート丈とロング丈があります。 |
| オフロードグローブ | モトクロス、 エンデューロ、 林道走行 | 【操作性・通気性特化】 細かな操作や手の動きを妨げないよう、 薄手のテキスタイル(布)素材や合成皮革を使用。 握りやすさを重視し、プロテクターは比較的控えめ(ナックルガード程度)。 泥や埃の侵入を防ぎつつ、通気性を確保します。 |

季節・快適性による分類
| 種類 | 主な用途 | 特徴・機能 |
| ウインターグローブ (冬用) | 冬季のライディング | 【防寒性・保温性特化】 厚手の中綿(シンサレートなど)や裏地で保温性を確保。 冷たい風の侵入を防ぐ防風フィルムや、水の浸入を防ぐ透湿防水フィルムを内蔵。 指の動きを犠牲にしないよう、素材の柔軟性にも配慮されています。 |
| 電熱グローブ | 厳冬期のライディング | 【発熱機能】 グローブ内部に電熱ヒーターを内蔵し、 バッテリーまたは車載電源から給電して発熱します。 特に冷えやすい指先まで温め、寒さによる操作性の低下や疲労を大幅に軽減できます。 |
| サマーグローブ (夏用) | 夏季のライディング | 【通気性特化】 手の甲や指の間にメッシュ素材や パンチングレザー(穴あき加工された革)を広範囲に使用し、 走行風を取り込んでムレを軽減。軽量で着脱が容易なショート丈が主流です。 手のひらはグリップ操作を重視した素材が使われます。 |
| オールシーズングローブ | 春・秋、 気温変化の少ない時期 | 【汎用性の高いバランス】 極端な暑さや寒さには対応しきれないものの、 幅広い気温に対応できる中厚手のグローブ。 多くの場合、多少の雨に対応できる簡易防水・撥水加工が施されています。 |
| レイングローブ | 雨天走行 | 【防水性特化】 メインのグローブの上から装着するオーバーグローブや、 単体で完全な防水機能を持つものがあります。 ハンドル操作に必要なグリップ力を失わないよう、 掌側には滑り止め加工が施されています。 |

素材による特徴
グローブの素材は、防御性、操作性、快適性に直結します。
| 素材 | 特徴・メリット | デメリット | 主な用途 |
| 天然皮革 (牛革・山羊革・鹿革・カンガルー革など) | 耐摩擦性・耐久性が非常に高い。 使い込むほど手に馴染み、フィット感が増す。 | 水に弱く、濡れると硬化しやすい (メンテナンスが必要)。 通気性が低い。高価になりやすい。 | レーシング、 ハイクラスツーリング、ヴィンテージ系 |
| テキスタイル (ナイロン、ポリエステルなど) | 軽量で柔軟性が高く、操作性が良い。 通気性や防水加工がしやすい。安価。 | 革に比べると 耐摩擦性・耐久性が劣る。 | サマーグローブ、 ウインターグローブ、 オフロード、カジュアル |
| 合成皮革 (合皮) | 安価でお手入れが楽。 雨や汚れに比較的強い。 | 天然皮革に比べると 耐久性・耐摩擦性が劣る。 経年劣化が早い場合がある。 | カジュアル、 エントリーモデル |

その他、重要な機能
| 機能 | 役割 | 装着メリット |
| プロテクター・スライダー | 転倒時の衝撃吸収・分散。 路面との摩擦による手の損傷を軽減。 | 手の甲や関節部の骨折、皮膚の損傷を防ぐ。 高速域での走行やスポーツ走行では必須。 |
| タッチパネル対応 | グローブを装着したまま、 スマートフォンやナビゲの操作を可能にする。 | 停車時のストレスを軽減。 寒い時期にグローブを脱ぐ手間を省き、利便性が向上。 |
| ロングカフ/ショートカフ | ロングカフは手首まで覆い、 走行風や雨の侵入を防ぎ、防御性も高める。 ショートカフは手首が解放され、 着脱が容易でカジュアルな印象。 | 用途(ツーリング/街乗り)や 季節(冬/夏)に応じて選択。 |
ライダーが「どのようなシーンを走るか」「何を最も重視するか(安全性・快適性・操作性)」によって、最適なグローブは変わってきます。


















































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































