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ゴーグル

ゴーグル
画像はイメージです。

2025年11月8日

ゴーグルは、主にシールドのないオフロードヘルメット(モトクロスヘルメット)やジェットヘルメットを使用する際に、ライダーの視界と目を守る重要な役割を果たします。

 

 

ゴーグルの主な種類と用途

オートバイ用のゴーグルは、大きく以下の3つのタイプに分けられます。

オフロードタイプ(モトクロスゴーグル)

オフロードタイプ
  • 特徴: 顔にしっかりとフィットする大きなフレームと、厚みのあるレンズが特徴。耐久性が高く、激しいライディングや悪路での使用を想定した設計。
  • 用途:
    • モトクロス、エンデューロ、林道ツーリングなど、泥や砂埃が多い環境での使用。
    • 高い防塵性・防風性と、広い視界が求められるシーン。

クラシック・レトロタイプ

クラッシックタイプ
  • 特徴: 革や金属パーツを使用した、小ぶりでレトロなデザイン。フレームがコンパクトで、ファッション性を重視した作り。
  • 用途:
    • 旧車、クラシックバイク、カフェレーサーなどのスタイルに合わせるための装飾的な要素が強い。
    • 実用性よりも、見た目の雰囲気を楽しむためのアイテム。オフロードタイプに比べると、防御性能や視界は劣る場合が多い。

OTG (Over The Glasses) タイプ

OTGタイプ
  • 特徴: フレームに十分な奥行きがあり、スポンジ部分にメガネのつるが通るための溝が設けられているなど、メガネをかけたまま装着できるように設計されている。
  • 用途:
    • 視力矯正のために運転時にメガネが必須なライダー向け。

ゴーグルの主要機能

視界の保護と確保

  • 耐衝撃性レンズ:
    • 走行中に飛来する小石、虫、砂埃、泥などから目を守るため、非常に強度の高いポリカーボネート(PCレンズ)などの素材が使われます。
    • 特にハイエンドモデルでは、飛び石にも耐える対貫通性能が重視されます。
  • 防曇機能(アンチフォグ):
    • ライダーの呼気によるレンズ内側の曇りを防ぐ機能。
    • アンチフォグコーティングの他、レンズを二重構造にして間に空気の層を作るダブルレンズや、シールドで一般的なピンロックシートを装着できるモデルもあります。
  • ベンチレーション(通気口):
    • フレーム上下に設けられた通気口。曇りの原因となる湿気を排出し、ゴーグル内の快適性を維持します。

悪天候・悪路対応機能

  • ティアオフ(Tear Off):
    • レンズ表面に装着する使い捨ての透明フィルム。泥や砂が付着した際に、フィルムを瞬時に剥がしてクリアな視界を確保します。(主にレース用途)
  • ロールオフ(Roll Off):
    • レンズの左右に装着されたフィルムシステム。泥が付いたら、サイドのリールを引くことで新しいフィルムが巻き出され、視界を回復します。(主に泥濘地でのエンデューロレース等に必須)
  • ノーズガード:
    • フレームの下部に取り外し可能、または一体で装着される鼻を覆うガード。泥や雨が直接鼻や顔面に当たるのを防ぎます。
レンズカラー

レンズの種類と天候対応

レンズの色(カラー)は、天候や光量に合わせてコントラストや眩しさを調整し、視界の質を高めます。

 

レンズカラー主な可視光線透過率用途・特徴
クリア(透明)高い(約80%~100%)夜間、曇天、暗所(ウッズ)など、
光量が少ない環境でのオールマイティーな使用。
スモーク(グレー系)低い(約10%~30%)晴天時の強い日差しによる眩しさを効果的に軽減。
目が疲れにくい。
ミラーレンズ低い~中程度スモークレンズの表面に反射コーティング。
強い日差しを反射し、デザイン性も高い。
イエロー/オレンジ系中程度曇天や薄暮など、光量が少ない時にコントラストを高め、
立体感を強調して視界を見やすくする。
ハイコントラスト系中程度特定の波長をカットし、路面の凸凹や轍(わだち)を
くっきり際立たせる高解像度(HD)レンズ。
(例:100%のHiPERレンズなど)

ゴーグルを選ぶ際は、主にオフロード走行が多いか(オフロードタイプ)、クラシックなスタイルを重視するか(クラシックタイプ)、メガネを使用するか(OTGタイプ)、そして主に走る天候(レンズカラー)を考慮することが重要です。

画像はイメージです。

Posted by 夏木 陽