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ヘルメットパーツ

ヘルメットパーツ

2025年10月6日

オートバイ用ヘルメットは、ライダーの命を守るために精密に設計された安全装備です。
ヘルメットは「守る」だけでなく、「快適に走る」ための工夫が詰まった装備です。

 

ヘルメットの安全規格

安全規格:SG、PSC、SNELL、ECEなどの認証を取得しているか確認することが重要。

 

安全規格は「取得しているかどうか」だけでなく、「どんな走行スタイルに適しているか」が重要です。

例えば、街乗りならSG付きで十分ですが、サーキット走行ならFIMやSNELLが求められます。

 

  • 公道走行用:日本国内では「PSCマーク」が必須。SGマークがあると安心。
  • 高速、長距離ツーリング:JIS2種、ECE、SNELLなどの高性能規格がおすすめ。
  • レース出場:MFJやFIMの公認規格が必要。
  • 安全性重視:SNELLやECE 22.06は世界的に評価が高い。
安全規格試験

 

 

規格名国・地域特徴・概要
PSC
(Product Safety of Consumer)
日本日本の法律「消費生活用製品安全法」に基づく義務規格
取得していないと国内販売不可。
SG
(Safety Goods)
日本製品安全協会が定める任意規格
取得製品には損害賠償制度(最大1億円)が付帯。
JIS
(Japanese Industrial Standards)
日本日本工業規格。衝撃吸収・貫通・あご紐強度などを試験。
125cc以下用と排気量無制限用の2種あり。
SNELL
(Snell Memorial Foundation)
米国非営利団体による非常に厳格な任意規格
レーシング向け。5年ごとに更新(例:M2020)。
DOT
(Department of Transportation)
米国米国政府が定める法的義務規格
FMVSS 218に準拠。最低限の安全基準。
ECE 22.06
(Economic Commission for Europe)
欧州国連欧州経済委員会が定める国際規格
50か国以上で採用。衝撃・貫通・環境耐久など多角的試験。
FIM
(Fédération Internationale de Motocyclisme)
国際MotoGPなどの国際レース出場に必須
ECEやSNELLの上位互換的な厳格規格。
MFJ
(Motorcycle Federation of Japan)
日本日本のレース出場に必要な公認規格。
FIM・SNELL・JIS2種のいずれか取得が条件。
SHARP
(Safety Helmet Assessment and Rating Programme)
英国英国政府による評価制度
市販品を独自にテストし、5段階評価で公開。規格ではなく「性能評価」。

オンロードヘルメットの主な構成パーツと機能

オンロードヘルメット(特にフルフェイス型)は、高速走行や長距離ツーリングに対応するため、安全性・快適性・静粛性を重視した設計になっています。
長時間・高速走行でも快適に使えるよう、細部まで工夫された設計がされています。

 

 

パーツ名機能と特徴
シェル(外殻)衝撃を受け止める最外層。FRP・カーボン・ポリカーボネートなどの高強度素材で構成。
インナーライナー(衝撃吸収材)EPS(発泡ポリスチレン)などで構成され、衝撃を吸収して頭部へのダメージを軽減。
シールド(バイザー)風・雨・虫・飛び石などから顔を保護。UVカット・曇り止め・広視野設計などの機能付きが多い。
インナーバイザー内蔵型サングラス。眩しさを軽減し、ワンタッチで上下可能。昼夜の切り替えに便利。
ベンチレーション(通気孔)ヘルメット内の熱や湿気を逃がし、快適性を向上。頭頂部・口元・後頭部などに配置。
内装パッド(ライナー)フィット感と快適性を向上。抗菌・防臭・吸汗速乾素材で、取り外して洗濯可能なモデルが多い。
スピーカーホールインカムのスピーカーを設置するためのスペース。ツーリング時の通信に便利。
眼鏡スリット眼鏡使用者向けに、テンプル(つる)が通りやすい構造。快適な装着感を実現。
空力スポイラー高速走行時の風の流れを整え、ヘルメットの安定性と静粛性を向上。疲労軽減にも効果あり。
チンカーテン顎下からの風の侵入を防ぎ、風切り音や寒さを軽減。静粛性を高めるパーツ。
ストラップ(あご紐)ヘルメットをしっかり固定。Dリング式(安全性重視)やラチェット式(着脱簡単)などがある。
クイックリリースシステム事故時に第三者が素早くヘルメットを脱がせるための機構。一部の高級モデルに搭載。
  • シェル素材:軽量かつ高強度な素材が使われ、安全性と快適性を両立。高級モデルではカーボンや複合素材が採用されることも。

オフロードヘルメットの主な構成パーツと機能

オフロードヘルメットは、過酷な自然環境でのライディングに対応するため、独自の構造とパーツで設計されています。

 

オフロードヘルメットは「守る」「快適」「視界確保」の3要素が絶妙に組み合わさった設計です。
もし、どのパーツが自分にとって重要かがわかれば、ヘルメット選びもぐっと楽になります!

 

 

パーツ名機能と特徴
シェル(外殻)衝撃を受け止める最外層。軽量かつ高強度な素材(FRP、カーボン、ポリカなど)を使用。
インナーライナー(衝撃吸収材)衝撃を吸収し、頭部へのダメージを軽減。EPS(発泡ポリスチレン)が一般的。
バイザー(ひさし)日差しや泥・小石などの飛来物を防ぐ。顔を少し下げるだけで視界を守れる。
チンガード(顎部)呼吸しやすく、転倒時に顎を保護。前方に突き出た形状で通気性も高い。
ベンチレーション(通気孔)ヘルメット内部の熱や湿気を逃がし、快適性を向上。運動量の多いオフロード走行に必須。
ゴーグル開口部ゴーグル装着を前提とした広い開口部。視界の確保と目の保護を両立。
内装パッド(ライナー)フィット感と快適性を向上。吸汗速乾素材で、取り外して洗濯可能なモデルが多い。
ストラップ(あご紐)ヘルメットをしっかり固定。Dリング式やワンタッチ式などがあり、安全性に直結。

補足:素材と設計のこだわり

  • シェル素材:軽量性と耐衝撃性を両立するため、複合素材が使われる。高級モデルではカーボンやグラスファイバーが採用されることも。
  • 衝撃吸収構造:一部ブランドではMIPS(多方向衝撃保護システム)などの先進技術を搭載。回転衝撃にも対応し、脳へのダメージを軽減。
  • フィット感の調整:内装パッドの厚みや形状を調整できるモデルもあり、個々の頭の形に合わせてカスタマイズ可能。

Posted by 夏木 陽