ビューエル Buell
ビューエル（Buell）は、アメリカのオートバイメーカーで、1986年にエリック・ビューエルによって設立されました。
エリック・ビューエルは元々ハーレーダビッドソンのエンジニアで、1983年に「RW750」というオリジナルバイクを製作しました。
その後、ビューエルモーターサイクルカンパニーを設立し、ハーレーダビッドソン製エンジンを搭載したオリジナルフレームのバイクを製造しました。
1998年にはハーレーダビッドソンに買収され、社内ブランドとなりました。ビューエルのバイクは、他のメーカーにはない独自の特徴を持っています。例えば、ラバーマウントによる振動の抑制や、重い部品を車体中心の低部に集中させたマスの集中化などが挙げられます。
ビューエルのバイクは、スポーツスター系エンジンをベースに独自のチューニングを施し、既存のOHVエンジンとは一線を画したエンジンレスポンスを誇ります。また、大径シングルローターを採用したフロントブレーキや、イタリア・ベルリッキ社製「フューエル・イン・フレーム」を採用している点も特徴です。
コーナリング性能を重視し、極端に立ったキャスター角やホイールリムマウントの大径シングルディスクブレーキを採用しています。また、通常燃料タンクがあるべき位置にエアクリーナボックスを配置したダウンドラフト型フューエルインジェクションシステムを採用しています。
ユーザーからも高い評価を受けていましたが、2009年にハーレーダビッドソン本社の売上低迷を受けて生産が中止されました。その後、エリック・ビューエルはエリック・ビューエル・レーシング（EBR）を設立し、再び自社製スポーツバイクの生産を目指しています。
ビューエルのバイクは、その独自性と高いパフォーマンスで多くのバイクファンに愛されています。
特に、ライトニングシリーズやファイヤーボルトシリーズは、スポーツタイプとネイキッドタイプのバイクが揃っており、幅広いライダーに対応しています。