カフェレーサー

2025年1月2日2025年11月4日

セパレートハンドルにシングルシートを基本とし、ビキニカウルまたはロケットカウルなどを装着した、レーシングマシンを模倣したスタイルのネイキッドバイクです。
近年のバイクに多い角ばったデザインとは一線を画すデザインで、いま再び注目されています。

カフェレーサーは、1960年代のイギリスで誕生したカスタムバイクのスタイルであり、その歴史的背景から特定の「機能」「用途」「主要な特徴」を持っています。

カフェレーサーの機能と用途

カフェレーサーは、元々「公道レーサー」としての機能と用途を追求してカスタムされました。

機能:
- 高速走行性能の向上: 軽量化と空気抵抗の軽減を主眼に置いたカスタムが施されます。
- 操作性・旋回性の強化: 低いハンドルとバックステップによる前傾姿勢により、スポーティな操作性を実現します。
用途:
- 街乗り・舗装路での高速走行: 起源であるカフェ間の公道レースに由来し、舗装路での軽快な走行に適しています。
- 個性の表現: カスタムの自由度が高く、バイク愛好家が自己のスタイルや走りを追求するためのベース車両としても人気があります。
- 短距離走行: 走行性能を重視した結果、乗り心地は二の次となり、長距離ツーリングよりも短距離の走行に適している傾向があります（現代のモデルでは快適性が考慮されているものもあります）。

カフェレーサーのスタイルを決定づける主な特徴は、速さを追求するための軽量化とライディングポジションの変更にあります。

特徴的なパーツ	詳細	目的
ハンドル	セパレートハンドルやコンチネンタルハンドルなど、低くて狭いハンドルバーが主流。	ライディングポジションを低くし、空気抵抗を軽減。
シート	一人乗り用のソロシート（シングルシート）。後端が盛り上がったシートカウルが付くことが多い。	軽量化とレーサースタイルを強調。
燃料タンク	細身で長いロングタンク。	軽量化と伏せたライディングポジションへの対応。
ステップ	バックステップ（ステップ位置が後方かつ上方に移動）。	より前傾のライディングポジションを作り、操作性（バンク時のステップの干渉防止）を向上。
カウル	カウルレスも多いが、ビキニカウルやロケットカウルなどの小さなカウルを装着することもある。	風防効果を高め、レーサー然とした見た目を演出。
車体構成	不要なパーツを可能な限り取り外し、虚飾を排したシンプルさ。	徹底的な軽量化と「走りに特化」した構成。

人気のカフェレーサースタイルのバイク（例：カワサキ W800 CAFE、トライアンフスラクストンなど）

これらの特徴により、カフェレーサーはクラシックでありながらも、スピード感とスポーティさを感じさせる独自のスタイルを確立しています。