最近の投稿一覧

メニュー一覧

警笛・ホーン

警笛・ホーン
画像はイメージです。

2025年10月19日

オートバイのホーン(警笛)は、法的にも機能的にも「警音器」として位置づけられる重要な保安部品です。

以下にその機能、用途、特徴、そして保安基準について詳しく解説します。

 

ホーンの機能と用途

1. 危険回避のための警告

  • 見通しの悪い交差点やカーブで、自車の存在を周囲に知らせる。
  • 歩行者や他車両に対して、接触の危険がある場合に警告音を発する。

2. 法令に基づく使用義務

  • 「警笛鳴らせ」や「警笛区間」の標識がある場所では、ホーンの使用が義務付けられています。
  • 不必要な使用(例:感謝の意を込めた「サンキューホーン」など)は道路交通法違反となる場合があります。

ホーンの保安基準(道路運送車両法 第43条)

項目内容
音量前方7mの位置で87dB以上112dB以下(動力7kW以下の二輪車は83dB以上)
音質一定で連続した音であること。断続音や変化する音は不可
音源サイレンや鐘などは不可。電磁式ホーンが主流
装着義務二輪車には必ず装着されていなければならない
車検対応鳴らない、音量不足、音質不適合の場合は車検不合格

ホーンの種類と特徴

種類特徴メリットデメリット
電磁式ホーン一般的な構造。電流で振動板を駆動安価・耐久性あり音質のカスタム性は低い
エアホーン圧縮空気でラッパ音を鳴らす高音圧・迫力あり大型車向け・二輪には不向き
電子ホーンスピーカーで電子音を再生可変音・診断機能付きもあり高価・複雑な配線が必要

カスタム時の注意点

  • 社外品に交換する際は、保安基準に適合しているか必ず確認しましょう。
  • 音量が大きすぎる、音色が変則的なものは違法となり、車検に通らない可能性があります。
  • ホーンが鳴らない場合は、スイッチ・配線・リレー・ヒューズなどの点検が必要です。

まとめ

ホーンは「鳴らすための装置」ではなく、「鳴らすべき時に正しく鳴るための装置」です。

安全運転の補助として、そして法令遵守の観点からも、適切なホーンの装着と使用が求められます。

Posted by 夏木 陽