ブレーキ灯・ナンバー灯

オートバイの「ブレーキ灯」と「ナンバー灯」は、いずれも安全走行と法令遵守に欠かせない保安部品です。
以下にそれぞれの機能・用途・特徴を詳しく解説します。
ブレーキ灯(制動灯)

機能と用途
- 減速・停止の意思表示:ライダーがブレーキをかけた際に点灯し、後続車に減速・停止の意図を伝えます。
- 追突防止:特に高速走行時や夜間走行時に、後方車両に注意喚起する重要な役割を果たします。
保安基準の主なポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発光色 | 赤色のみ |
| 光量 | 15W以上60W以下(2005年以前製造車は60W以下の制限なし) |
| 視認距離 | 昼間に100m後方から視認可能であること |
| レンズ面積 | 20cm²以上 |
| 取付位置 | 地上高35cm以上2.1m以下、車両外側から40cm以内 |
| 点灯方式 | 点滅不可。連続点灯のみ |
| 状態 | レンズの損傷・汚損がないこと |
特徴
- テールランプと一体型が多く、ブレーキ時には通常の5倍の明るさで点灯。
- LED化が進んでおり、長寿命・省電力・高視認性が特徴。
- ハイマウントブレーキランプ(補助灯)を追加することで安全性がさらに向上。
ナンバー灯(番号灯)

機能と用途
- ナンバープレートの照明:夜間にナンバープレートを照らし、車両識別を可能にします。
- 法令遵守:ナンバーが視認できないと違反となり、車検にも通りません。
保安基準の主なポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 灯色 | 白色のみ(青色や点滅は不可) |
| 視認距離 | 夜間に後方20mからナンバーの数字が確認できること |
| 照度 | 15ルクス以上、または輝度1.6cd/㎡以上 |
| 点灯方式 | 点滅不可。常時点灯構造 |
| 消灯制御 | 運転席から消灯できない構造、または前照灯等と連動して消灯不可であること |
| 状態 | レンズの汚損・損傷がないこと。取付部に緩みがないこと |
特徴
- テールランプと一体型のタイプが多く、コンパクトな設計。
- LEDタイプが主流だが、光量不足や色味の違いで車検不合格になることもある。
- カスタム時は「白色」「均一な照度」「ナンバー全体を照らす」ことが重要。
まとめ

| 保安部品 | 主な役割 | 保安基準の要点 | 車検対応 |
|---|---|---|---|
| ブレーキ灯 | 減速・停止の意思表示 | 赤色・100m視認・非点滅 | 必須 |
| ナンバー灯 | ナンバーの視認性確保 | 白色・20m視認・非点滅 | 必須 |
これらの灯火類は、見た目以上に法的・安全面で重要な役割を担っています。
カスタムや交換をする際は、保安基準をしっかり確認することが大切です。


















































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































