ライディングシート

オートバイのライディングシート選びでは、足つき性・操縦性・座り心地の3要素が快適で安全なライディングに直結します。
特にシート高だけでなく、形状や素材、車体とのバランスも重要です。
以下に、それぞれの観点から考慮すべきポイントを詳しく解説します。
足つき性(足が地面に届くかどうか)

重要ポイント
- シート高(地面から座面までの高さ)が基本指標。ただし数値だけでは不十分
- シートの幅が広いと足が外側に開き、足つきが悪くなる
- シート前方の絞り込み形状があると、足をまっすぐ下ろしやすくなる
- サスペンションの沈み込みや車体のスリムさも影響
- ローシートや足つき改善パーツ(ローダウンリンクなど)も選択肢
実例
- 身長165cmでも、シート高が低くても幅広だと足が届きにくい
- セロー250のローシートでは、母指球まで接地できて安心感が高い
操縦性(バイクの操作性)

重要ポイント
- シート高が高すぎると重心が上がり、取り回しが難しくなる
- シートの硬さや形状がライディングポジションに影響
- ハンドルとの距離やステップ位置とのバランスが重要
- 前傾姿勢になるスポーツタイプでは、シートの滑りにくさも操縦性に関係
補足
- セパレートハンドルのスポーツバイクでは、前傾姿勢により足の余裕が減り、足つき性が悪化することもある
座り心地(快適性)

重要ポイント
- クッション性が高いと長距離でも疲れにくい
- 座面の広さがあるとお尻や太ももへの圧力が分散される
- 素材(ゲル、メモリーフォームなど)によって快適性が向上
- 通気性や防水性もツーリングでは重要
補足
- アドバンスシートでは、座面高さだけでなく角の形状や素材で快適性と足つき性を両立している
シート選びのチェックリスト

| 項目 | チェックポイント |
|---|---|
| 足つき性 | シート高・幅・形状・サスペンションの沈み込み |
| 操縦性 | シートの硬さ・滑りにくさ・ポジションとのバランス |
| 座り心地 | クッション性・素材・座面の広さ・通気性 |
まとめ シート選びは「スペック数値」だけでなく、実際にまたがってみて「感覚」で判断することが大切です。
特に初心者や小柄なライダーは、足つき性と安心感を重視すると安全性が高まります。
快適なライディングのために、シートは妥協せず選びましょう。


















































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































