スタンド
オートバイのスタンドは、車体を自立させたり、メンテナンスや保管を安全かつ効率的に行うための重要な装備です。
スタンドは「ただ立てる」だけでなく、バイクの安全性や整備性、保管状態に大きく関わる重要な装備です。
以下に、主なスタンドの種類とそれぞれの機能・用途を詳しく解説します。
目次
スタンドの種類と特徴
1. サイドスタンド（キックスタンド）
- 構造：車体左側に取り付けられた一本脚のスタンド
- 機能：停車時に車体を斜めに傾けて支える
- 用途：日常の駐車、短時間の停車
- 特徴：
- 操作が簡単で素早く出し入れ可能
- 平坦な地面での使用が推奨
- 傾斜地では不安定になることがある
2. センタースタンド
- 構造：車体中央に取り付けられた二本脚のスタンド
- 機能：車体を垂直に立てる
- 用途：長期保管、メンテナンス、給油時など
- 特徴：
- 後輪が浮くため、チェーン清掃やタイヤ交換に便利
- 安定性が高く、スペースを取らない
- 重い車体では操作に力が必要
3. メンテナンススタンド（リア・フロント）
- 構造：後付けのスタンドで、スイングアームやフロントフォークを持ち上げる
- 機能：車輪を浮かせて整備作業をしやすくする
- 用途：チェーン調整、ホイール交換、洗車など
- 特徴：
- 車種に応じた専用設計が多い
- 安定した作業環境を提供
- 使用には平坦で硬い地面が必要
4. パドックスタンド（レーシングスタンド）
- 構造：レース用に設計された高剛性スタンド
- 機能：素早く車体を持ち上げて整備可能
- 用途：サーキットでのタイヤ交換、セッティング調整
- 特徴：
- 高い安定性と耐久性
- フックボルトなどの装備が必要
スタンドの選び方と注意点
- 車種に合ったサイズと形状を選ぶ
- 使用目的（駐車・整備・保管）に応じて選定
- 地面の状態（傾斜・舗装）を考慮する
- スタンド使用時はギアを1速に入れておくと安全性が向上