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サスペンション系

サスペンション系
画像はイメージです。

2025年10月21日

オートバイのサスペンション系パーツである「フロントフォーク」「リアサスペンション」「スイングアーム」は、乗り心地や操縦性、安全性に大きく関わる重要な構成要素です。

それぞれの機能・用途・特徴を以下に詳しく解説します。

 

フロントフォーク(Front Fork)

フロントフォーク

機能と用途

  • 前輪と車体を接続し、ステアリング操作を可能にする。
  • 路面の凹凸からくる衝撃を吸収し、タイヤの接地性を保つ。
  • ブレーキング時の沈み込み(ノーズダイブ)を制御する。

主要な特徴

  • テレスコピック式が主流:望遠鏡のように伸縮する構造で、インナーチューブとアウターチューブで構成。
  • 内部構造:フォークオイルとスプリングを内蔵し、減衰力(ダンピング)を発生。
  • セッティング可能:プリロード調整、伸び側・圧側減衰力調整が可能なモデルもある。
  • 素材と仕上げ:クロームメッキやホーニング加工で滑らかな摺動性を確保。

リアサスペンション(Rear Suspension)

リアサスペンション

機能と用途

  • 後輪と車体を接続し、路面からの衝撃を吸収。
  • 加速・減速時の車体姿勢を安定させる。
  • タイヤの接地性を高め、トラクションを確保。

主要な特徴

  • モノショック式ツインショック式が存在。
  • 構成要素:コイルスプリングとショックアブソーバー(ダンパー)で構成。
  • 調整機能
    • プリロード(初期荷重)調整
    • 圧側・伸び側減衰力調整
    • 車高調整
  • ガス封入式:窒素ガスを封入し、熱による性能変化を抑制するタイプもある。

スイングアーム(Swingarm)

スイングアーム

機能と用途

  • 後輪を支持し、リアサスペンションと連携して上下動を許容。
  • チェーンテンションやホイールベースの調整にも関与。
  • 車体の安定性と剛性に大きく影響。

主要な特徴

  • 片持ち式(シングルスイングアーム)両持ち式(ダブルスイングアーム)がある。
  • 素材:アルミ合金やスチール製が一般的。軽量かつ高剛性が求められる。
  • 形状:剛性と軽量性を両立するため、ボックス型やトラス型など多様な設計が存在。
  • 役割:リアサスペンションの動作範囲を規定し、タイヤの動きを円弧状に制限する。

総合的な役割

Fフォークとスイングアーム

これら3つのパーツは連携して、以下のような効果を発揮します:

  • 路面追従性の向上
  • 乗り心地の改善
  • 操縦安定性の確保
  • 安全性と快適性の向上

サスペンションのセッティング次第で、スポーツ走行向けの硬めの乗り味から、ツーリング向けの柔らかい乗り味まで幅広く調整可能です。

Posted by 夏木 陽