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EVエンジン構造

EVエンジン構造
画像はイメージです。「日立Astemo」のE-Axle

2025年10月8日

EV(電動)オートバイと内燃機関(ガソリン)バイクの構造の違いは、動力源と駆動方式に大きな違いがあります。

 

EVオートバイの基本構造

EVオートバイは、電気で動くバイクです。主な構成要素は以下の通りです:

バッテリー(駆動用バッテリー)

  • 電気を蓄える装置。EVの「燃料タンク」に相当。
  • 主にリチウムイオン電池が使われる。
  • 容量(kWh)が大きいほど航続距離が長くなる。

モーター

  • 電気を回転力に変換する装置。内燃機関バイクの「エンジン」に相当。
  • 交流モーターが主流で、静かで振動が少ない。
  • 回生ブレーキにより減速時のエネルギーを回収可能。

コントローラー(インバーター)

  • バッテリーの直流電流を交流に変換し、モーターを制御。
  • 加速・減速を滑らかに調整する役割。

内燃機関バイクの基本構造

ガソリンで動く従来型バイクの主な構成要素は以下の通りです:

エンジン

  • ガソリンを燃焼させて回転力を生む。
  • 排気ガスが発生し、エンジンオイルなどの定期交換が必要。

燃料タンク

  • ガソリンを蓄える。
  • 燃料の補給は数分で完了するが、燃費は車種によって異なる。

トランスミッション

  • エンジンの回転力をタイヤに伝えるための変速機構。
  • マニュアル操作が必要な場合も多い。

EVと内燃機関バイクの主な違い

項目EVオートバイ内燃機関バイク
動力源電気(バッテリー)ガソリン
駆動装置モーターエンジン
排気ガスなしあり(CO₂など)
騒音・振動非常に少ない大きい
メンテナンス少ない(オイル交換不要)多い(オイル・プラグ交換など)
充電・給油充電に時間がかかる給油は短時間で完了
回生ブレーキあり(エネルギー回収)なし

EVオートバイは、環境負荷が少なく、静かでメンテナンスも簡単というメリットがあります。一方で、電力の生成方法や、充電時間や航続距離の制限が課題です。どちらが社会に向いているかは、使用目的やライフスタイルによって変わります。

Posted by 夏木 陽