冷却

オートバイのエンジン冷却には、空冷式・水冷式・油冷式の3方式があり、それぞれに関連する部品が異なります。

空冷式(Air Cooling)
空気の流れでエンジンを冷却するシンプルな方式です。
主な部品
- 冷却フィン(Cooling Fins) シリンダーやヘッド周辺に取り付けられた金属製の板。表面積を増やして走行風で熱を放散します。
- クーリングファン(Forced Air Fan) スクーターなど走行風が当たりにくい車種では、ファンで強制的に風を送ります。
特徴
- 構造がシンプルで軽量
- メンテナンスが容易
- 停止時の冷却性能が低い
水冷式(Liquid Cooling)
冷却水(クーラント)を循環させてエンジンを冷却する方式。高性能車に多く採用されています。

主な部品
| 部品名 | 役割 |
|---|---|
| ラジエーター(Radiator) | 冷却水の熱を空気に放出 |
| ウォーターポンプ(Water Pump) | 冷却水を循環させる |
| ラジエーターファン(Radiator Fan) | 停止時でも風を送って冷却 |
| ラジエーターキャップ | 圧力調整し沸点を上げる |
| リザーバータンク | 冷却水の予備タンク |
| サーモスタット | 冷却水の流れを温度で制御 |
| ウォータージャケット | エンジン内部の冷却水通路 |
| ラジエーターホース | 冷却水の通路(エンジン⇔ラジエーター) |
特徴
- 冷却性能が高く、安定性がある
- 停止時でも冷却可能
- 構造が複雑で重量増・メンテナンスが必要
補足:冷却水(クーラント)の役割

水冷式では、クーラントが凍結防止・防錆・腐食防止の役割も担っています。交換は2〜3年に一度が目安です
油冷式(Oil Cooling)

エンジンオイルを冷却媒体として使う方式。空冷と併用されることもあります。
主な部品
- オイルクーラー(Oil Cooler) オイルの温度を下げるための放熱装置
- オイルポンプ オイルを循環させる
- オイルライン(ホース) オイルの流れる経路
特徴
- 空冷より冷却性能が高い
- 水冷より構造が簡素
- 高回転・高負荷時に有効

















































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































