道路運送法 – 小型二輪車
道路運送法における「小型二輪車」は、総排気量が250ccを超える二輪車を指します。
正式には「二輪の小型自動車」と分類されます。
なお、法律には「道路運送車両法」と「道路交通法」があり、それぞれ小型二輪の定義が異なるため注意が必要です。
道路運送車両法での区分
車両の構造や登録、車検などに関する規定を定めています。
- 小型二輪（二輪の小型自動車）： 総排気量250cc超 車検が義務付けられています。
- 軽二輪（二輪の軽自動車）： 総排気量125cc超〜250cc以下 車検は不要です。
- 原動機付自転車（原付）： 総排気量125cc以下 このうち、50cc超〜125cc以下の二輪車は「第二種原動機付自転車（原付二種）」と呼ばれます。
道路交通法での区分
免許制度や交通ルールに関する規定を定めています。
- 小型自動二輪車： 総排気量50cc超〜125cc以下 道路運送車両法の「原付二種」に該当する排気量です。運転には「小型限定普通二輪免許」以上が必要です。
- 普通自動二輪車： 総排気量50cc超〜400cc以下 この中に、小型自動二輪車（125cc以下）も含まれます。
- 大型自動二輪車： 総排気量400cc超
小型二輪車（道路運送車両法）の主な特徴
- 排気量：250ccを超える二輪車が該当 例：400ccのネイキッドバイクや600ccのスーパースポーツなど。
- 「自動車」として扱われる 道路運送車両法では、250cc超の二輪車は「二輪の小型自動車」として分類されます。
- 車検が必要 初回は新規登録から2年後、それ以降は2年ごとに継続検査（車検）を受ける義務があります。
- 運輸支局での登録が必要 新規検査を受け、車両番号（ナンバー）を取得する必要があります。
- 自動車重量税の納付対象 車検時に重量税を納める必要があります。税額は車種や年式によって異なります。
- 軽自動車税も課税対象 毎年4月1日時点の所有者に対して、市町村から課税されます。
利用上の注意点
- 維持費が高め 車検費用、税金、保険料、消耗品（タイヤ・オイルなど）のコストがかかります。
- 登録・名義変更などの手続きが複雑 売買や譲渡時には運輸支局での正式な手続きが必要です。
- 盗難リスクが高い 高価なモデルが多いため、盗難対策（ロック・保管場所の工夫）が重要です。
- 車検切れに注意 車検が切れた状態では公道走行できず、違反になるため、期限管理が必須です。
- 定期点検・整備が義務化されている 車検だけでなく、日常の点検整備も法律で求められています。
人気のモデル
- ネオクラシックなデザインが魅力 1970年代の名車「Z1」をオマージュしたスタイルで、幅広い世代に支持される。
- 水冷4気筒948ccエンジン搭載 トルクフルで扱いやすく、街乗りからツーリングまで快適。
- 電子制御装備が充実 トラクションコントロール・ABS・アシスト＆スリッパークラッチなど、安全性も高い。
- 価格帯：約130万〜170万円前後（新車） 高性能ながらもコスパが良く、国内販売台数でも上位常連。
- モダンなネイキッドスポーツモデル シンプルで洗練されたデザインと、力強い走りが魅力。
- 水冷4気筒649ccエンジン搭載 高回転までスムーズに吹け上がり、スポーティな走行が楽しめる。
- 装備：LEDライト・ABS・HSTC（トラクションコントロール）搭載 快適性と安全性を両立した装備群。
- 価格帯：約110万〜125万円前後（新車） 中型〜大型バイクへのステップアップとしても人気の高いモデル。
【道路交通法】
警察庁（国家公安委員会）が管轄し、交通の安全な運行のため、「道路上での人や車両の安全かつ円滑な交通、運転免許、交通事故防止」などを定めております。
■目的：道路上の交通事故を防止し、自動車、自転車、歩行者すべての安全かつ円滑な交通を実現するための交通ルールを定めます。
■主な内容
- 交通ルールの規定（走行方法、一時停止、信号など）
- 運転免許制度
- 交通取締り
- 事故防止、危険防止のための規則
- 違反時の罰則（罰金・懲役など）や行政処分（免許停止・取消し）
【道路運送車両法】
国土交通省が管轄し、車両の整備と安全のため、「自動車（車両）そのものの登録、車検、保安基準など」を定めております。
■目的：自動車などの運送車両の登録、車検、保安基準など、車両そのものの整備・技術的な側面を規定します。
■主な内容
- 車両の登録、届出（ナンバープレートの交付など）
- 車両の保安基準（設計・製造の技術要件、安全確保と公害防止）
- 車両の検査、点検（車検制度）
- 不正改造の禁止