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バイクインカム

バイクインカム
画像はイメージです。

2025年11月16日

オートバイツーリングでインカムを活用することで、仲間とのコミュニケーションを円滑にしながら撮影記録が可能になります。

インカムはBluetooth接続により、走行中でもハンズフリーで会話ができ、撮影のタイミングや位置取りをリアルタイムで調整するのに役立ちます。

 

また、一部のインカムはアクションカメラと連携して音声指示で撮影を開始できるため、手を使わずに操作可能です。

インカムは長距離通信に優れており、広範囲で走るグループ間でも連絡を取り合えるのが特徴です。

 

さらに、高性能マイクを搭載したモデルは、風切り音を抑えてクリアな音声を記録できるため、映像と音声を組み合わせたツーリング記録が実現します。

これにより、旅の思い出をより充実した形で残すことができます。

 

バイクインカムの効果的な利用方法

画像はイメージです。

オートバイツーリングにおいて、インカム(Bluetoothヘッドセット)は、安全確保とコミュニケーションの楽しさを両立させるために不可欠なツールです。

ここでは、ツーリングの状況(グループの構成や人数、位置)に応じた、インカムの効果的な利用方法を表形式でご紹介します。

 

ツール分類グループの
人数と位置
効果的な利用方法と
メリット
留意点と
デメリット
Bluetooth
インカム
(SENA, Cardo,
B+COMなど)
少人数
(2~6人程度)
近距離
常時接続による自然な会話(ハンズフリー)。
ルート案内や危険情報の共有が瞬時に行えるため、
安全性が大幅に向上し、会話の楽しさも得られる。
接続可能人数と距離に制限がある。
特に大人数では接続が途切れやすい
メーカーや機種が異なると接続できない場合がある。
Bluetooth
インカム
(メッシュ
通信搭載機)
中人数
(6~20人程度)
分散走行
網目状の接続(メッシュ)により、
誰か一人が途切れてもグループ全体は維持される。
再接続が自動で容易なため、隊列の入れ替わりや
休憩時の離脱・合流に強い。
機体価格が比較的高価。
メッシュ通信機能を持つ機種間での互換性
注意が必要。
Bluetooth
インカム
(リーダー
・サブリーダー)
グループ走行時
隊列
隊列の先頭(リーダー)最後尾(サブリーダー)が
常時接続し、リーダーはルート案内、サブリーダーは
後続車の確認や異状をリーダーに報告する。
隊列が伸びすぎると
インカムの通信可能距離を超えてしまう。
特定小電力
トランシーバー
大人数
(10人以上)
長距離
通信距離がインカムより長く
広範囲のグループ全体に一斉に情報
(危険情報、休憩場所の変更など)を伝えることができる。
メーカーや機種の互換性を気にしなくて良い
通信時にボタン操作(PTT)が必要なため、
走行中の会話がインカムほどスムーズではない。
会話が周囲に聞こえる場合がある。
トランシーバー
+ インカム
大規模
グループ
リーダー・サブリーダー間
トランシーバーで長距離通信を確保し、
隊列内の数名はインカムで近接会話を楽しむ、
といった併用が可能
機器の設置と操作が複雑になりがち。
走行中に二種類の操作が必要になる。

効果的なツーリングでの役割分担

役割装備と利用目的
先導車
(リーダー)
インカム:ルート案内、速度調整の指示、
進路変更や障害物の事前警告。
中間の車両インカム:リーダーからの情報を後続に伝えたり、
インカム接続の「中継役」を担う。
最後尾
(サブリーダー)
インカム(またはトランシーバー)
後続車の状況(遅れ、トラブル)を常に把握し、
リーダーに報告。安全管理の要。

インカムは「楽しさ」と「安全性」を高める主要なツールであり、人数が多くなるほど「メッシュ通信」や「トランシーバーとの併用」を検討するのが効果的です。

 

オートバイツーリングで10人を超える大人数での通信を確保する場合、Bluetoothインカムの接続人数制限や通信距離の課題を克服できる特定小電力トランシーバーが非常に有効です。

ここでは、ツーリングでの利用に適した特定小電力トランシーバーの主要な機種を、表形式でご紹介します。これらの機種は、インカムと異なり、チャンネルが合えば何人でも通信に参加可能です。

10人超での利用が可能なインカム主要機種

画像はイメージです。

これらの機種は、通信の安定性互換性に優れ、バイクでの利用を考慮した設計がなされています。

 

メーカー機種名
(シリーズ)
主な特徴・強みツーリングでの
利用ポイント
備考
(接続と互換性)
スタンダード
(八重洲無線)
FTH-314 /
FTH-314L
小型・軽量で、高い防塵・防水性能(IP67)を持つ。
バイクのタンクバッグやウェアの
ポケットに入れても邪魔になりにくい。
強力なIP規格により、突然の雨や泥はねにも強く、
アウトドア環境での信頼性が高い。
他社との互換性が高い
(チャンネルを合わせるだけ)。
アイコムIC-4310 /
IC-4310L
コンパクトながら大音量を実現。
操作がシンプルで、ヘルメット内に装着した
PTTスイッチ付きマイクとの相性が良い。
シンプルな操作性で、走行中でもグループ
全体への指示や連絡が容易に行える。
単三電池1本で駆動可能で、
予備電池の持ち運びが容易。
ケンウッド
(JVCケンウッド)
UBZ-M31 / UBZ-M51非常に小型で、電池の持ちが良い
(省電力)。
中継器対応モデルもあり、通信距離を延長できる。
連続稼働時間が長く、長距離・長時間
ツーリングでのバッテリー切れの心配が少ない。
グループモード(秘話機能)を
使用すれば、同じグループ以外の
混信を防げる。

必須となる周辺機器(インカムとの併用)

特定小電力トランシーバーをバイクで利用する場合、そのままでは音声を聞いたり話したりできません。以下の周辺機器が必須となります。

 

周辺機器用途補足
PTTスイッチ
付きマイク
走行中、ハンドルや指先にスイッチを配置し、
ボタンを押しながら発話するためのマイク。
PTT (Push To Talk) スイッチは操作しやすい場所に固定し、
誤作動しないか確認が必要です。
イヤホン
/スピーカー
トランシーバーの音声をヘルメット内の耳元で
聞くためのもの。
インカムと併用する場合は、インカムの外部入力端子
トランシーバーの音声を接続できる専用ケーブル
(または市販のミキシングケーブル)が必要となることが
多いです。

ツーリングでのトランシーバー活用のメリット

  • 無制限の人数: チャンネルが合えば、何人でも通信に参加できます。
  • 長距離通信: Bluetoothインカムよりも通信距離が長く、隊列が多少離れても連絡が途切れにくいです。

これらの機種はどれも信頼性が高く、ツーリングでの実用性に優れています。

Posted by 夏木 陽