ドローンカム

オートバイツーリングの撮影記録にドローンカムを活用することで、旅の映像に新たな視点と迫力を加えられます。
ドローンカムを使用すれば、空撮によって壮大な自然やワインディングロードを一望する映像が撮影可能です。
例えば、山間部のツーリングでは、上空からの視点でダイナミックな景色を収めたり、走行シーンを追尾機能で撮影することで、臨場感あふれる映像が楽しめます。
また、ドローンカムはコンパクトで持ち運びが容易なため、旅先での即時活用が可能です。
さらに、最新のドローンでは安定した映像撮影機能や簡単な操作性が充実しており、初心者でも扱いやすい点も魅力です。
ドローンカムを活用すれば、ツーリングの思い出がより鮮明で特別なものとなるでしょう。
ツーリング向けドローンカムと機能・用途一覧
ドローンカム市場の多くはDJI社製品が占めており、特に携帯性に優れたモデルがツーリングでの利用に適しています。
| ツール名称 (シリーズ) | 主な機能と特徴 | ツーリングでの用途 | 備考 (重要なポイント) |
| DJI Mini シリーズ (例: Mini 4 Pro) | 超軽量・コンパクト。 折りたたみ可能で、手のひらに乗るサイズ。 高性能なカメラと強力な飛行安定性を持つ。 一部のモデルは199g以下で、航空法上の規制が比較的緩い(※1)。 | ・手軽な持ち運びを最優先する場合。 ・休憩時や展望台など、広範囲の景色を短時間で空撮する場合。 ・自身のバイクやグループを追いかける動画(自動追尾機能使用時)。 | ※1 規制緩和モデル(100g未満)はほぼありません。 199g以下の機体でも、登録・リモートIDは必要です。 |
| DJI Air シリーズ (例: Air 3) | Miniシリーズより大型で高性能。 より高画質なカメラ、長距離の通信、全方向の障害物検知を備える。 折りたたみ可能だが、Miniよりはかさばる。 | ・プロ並みの高品質な映像を求める場合。 ・風の影響を受けやすい山岳地帯や海岸線での安定した飛行。 ・長距離の移動ルートを俯瞰で記録する場合。 | 飛行性能が高く、バッテリー持続時間も長いが、機体登録とリモートID機能が必須。 |
| DJI Mavic シリーズ (例: Mavic 3) | 最上位クラスのプロフェッショナル向け。 高解像度(ハッセルブラッドカメラなど)、 長時間飛行、高度な追尾・飛行技術を備える。 | ・映像作品レベルのクオリティを求める場合。 ・大型バイクや長期間の本格的な旅の記録。 | 費用が高く、サイズも大きくなるため、 持ち運びのスペース確保が必要。 |
| 自動追尾機能 (ActiveTrackなど) | 操縦者が設定したバイクや人物を自動で認識し、 追いかけたり、旋回しながら撮影したりする機能。 | 一人または少人数でのツーリング時に、自身が走行している姿を自動で記録する。 臨場感のある走行シーンの撮影。 | 障害物回避性能に優れるモデルを選ぶことで、安全性が高まる。 |
| ハイパーラプス /タイムラプス | 撮影した静止画を繋ぎ合わせたり、 早回しにしたりして、 時間の流れや長距離の移動をダイナミックに表現する機能。 | 走行ルート全体の景色が徐々に変化していく様子を、芸術的な表現で記録する。 | 休憩地点や目的地など、ドローンを安定して設置できる場所での撮影に適している。 |
法規制に関する重要な注意事項
日本国内でドローンを飛行させる場合、機体の重量や飛行場所に関わらず、以下の法規制を必ず遵守しなければなりません。
- 機体登録とリモートID: 100g以上のドローンは、国土交通省への機体登録と、機体の識別情報を発信するリモートID機能が必要です。
- 飛行禁止区域:
- 空港周辺、重要施設(原発、基地など)周辺は飛行禁止です。
- 150m以上の高さの空域は飛行禁止です。
- **人口集中地区(DID地区)**での飛行は、国土交通大臣の許可が必要です。
- 飛行方法の制限: 夜間飛行、目視外飛行、人や物から30m未満の距離での飛行などは、原則として国土交通大臣の許可が必要です。
ツーリング中に安易にドローンを飛ばすことは、法律違反となるリスクが高いため、事前の飛行場所の確認と、法規制の順守を徹底してください。

自動追尾機能を装備した主要ドローンカム一覧
| シリーズ | 主なモデル | 自動追尾機能 | 活用ポイント | 備考 |
| DJI Mini シリーズ | Mini 4 Pro, Mini 3 Pro | ActiveTrack (最新) | 携帯性・手軽さを最優先する場合。 休憩地点からの短時間の空撮や、 バイクを追いかける映像を手軽に撮影。 | **軽量(249g未満)**で持ち運びが容易。 高性能な全方向障害物検知も搭載。 |
| DJI Air シリーズ | Air 3, Air 2S | ActiveTrack (高性能版) | Miniより高品質な映像と、 安定した追尾性能を求める場合。 風のある場所や、複雑な地形での追尾に強み。 | Miniより大きく重いが、画質や飛行性能、 障害物回避性能に優れる。 |
| DJI Mavic シリーズ | Mavic 3 | ActiveTrack (最上位版) | プロレベルの映像品質と、 極めて精密な追尾と回避が必要な場合。 長期間の本格的な撮影旅行向け。 | 高価でサイズも大きいため、 バイクへの積載スペースが必要。 |
| Skydio シリーズ | Skydio 2+ (日本販売は 限定的) | Skydio Autonomy | 強力なAIによる自動障害物回避と 追尾性能が最大の特徴。 障害物の多い環境での追尾に特化している。 | 追尾・回避技術は業界トップクラスだが、 日本国内では販売・サポート体制に注意が必要。 |
補足:自動追尾の仕組みと規制
- 機能の名称:
- DJI製品の自動追尾機能は「ActiveTrack」という名称が使われており、その性能は新しいモデルほど向上しています(追尾精度、障害物回避能力など)。
- 追尾時の注意点:
- ドローンは自動で追尾しますが、操縦者は常に機体を目視し、安全な飛行経路を確保する責任があります。木々や電線などの障害物がある場所での追尾は特に危険が伴います。
- 目視外飛行の制限:
- 自動追尾機能を使用する際、ドローンが操縦者から見えない場所を飛行すると、日本の航空法では「目視外飛行」となり、原則として国土交通大臣の許可が必要です。ツーリング中の追尾撮影を行う際は、この点を特に注意し、必ず目視できる範囲内で行うようにしてください。
最適なドローンは、求める映像の品質と、バイクへの積載性・手軽さのバランスで選ぶと良いでしょう。

















































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































