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スポークホイール

スポークホイール
画像はイメージです。

2025年10月28日

オートバイのスポークホイールは、クラシックな外観と高い衝撃吸収性を持つ構造で、特にオフロードやアドベンチャーバイクに多く採用されています。

 

スポークホイールは見た目だけでなく、走行性能にも大きく関わるパーツです。

以下にその構造と特徴を詳しく解説します。

 

スポークホイールの構造

スポークホイール構造

基本構成

  • ハブ:ホイールの中心部。車軸と接続され、回転の中心となる。
  • リム:タイヤを取り付ける外周部。
  • スポーク:ハブとリムを繋ぐ細い金属棒。通常はステンレスやスチール製。
  • ニップル:スポークの端にある部品で、リム側でスポークの張力を調整する。

組み方の種類

  • ラジアル組:スポークが交差せず、ハブから放射状にリムへ接続。軽量だがトルク伝達には不向き。
  • タンジェント組(クロス組):スポークが交差しながらリムへ接続。トルク伝達と衝撃吸収性に優れる。
    • 2クロス、3クロス、4クロスなど、交差の回数によって分類される。

構造の特徴とメリット

  • 衝撃吸収性が高い:スポークがしなることで、路面からの衝撃を吸収しやすい。
  • 柔軟性がある:リムが変形してもスポークの張力で形状を保てる。
  • 修理・交換が容易:スポーク1本単位で交換可能。
  • クラシックな外観:レトロなデザインにマッチし、カスタムにも人気。

デメリットと注意点

ニップルが美しい、Kineo spokes wheel:チューブレス対応(特許)
  • 重量がある見た目に反してキャストホイールより重い場合もある。
  • メンテナンスが必要:スポークの張り具合を定期的に調整しないと、振動や故障の原因になる。
  • チューブタイヤが基本:チューブレスタイヤには対応しにくいが、最近はチューブレス対応のスポークホイールも登場。

採用される車種と用途

スポークホイール仕様クラシックバイク
  • オフロードバイク:CRF250Lなど、悪路走行に強いモデル。
  • クラシックバイク:カワサキW800など、レトロスタイルを重視するモデル。
  • アドベンチャーバイク:オプションでスポークホイールを選べることもある。

まとめ

特徴内容
衝撃吸収性高く、オフロードに最適
メンテナンス性スポークの張り調整が必要
デザイン性クラシックでレトロな雰囲気を演出
重量キャストホイールより重い場合もある
修理のしやすさ部品単位で交換可能

スポークホイール主要ブランド

耐久性・性能・デザイン性に優れたメーカーがいくつかあります。

ここでは、世界的に評価されている2つの代表的ブランドを紹介します。

1. Excel(エクセル)リム – 日本製スポークホイールの代名詞

Excel Rim スポークホイール

概要

  • 製造元:株式会社タカサゴ工業
  • 拠点:静岡県浜松市
  • 主力製品:Excel Rimシリーズ

特徴

  • 高強度アルミリムを採用し、軽量かつ耐久性に優れる
  • モトクロス、エンデューロ、スーパーモトなど競技用バイクに広く採用
  • 世界中のプロライダーやメーカーが純正採用する信頼性
  • A60リムTakasago Excelなど、用途別に複数ラインアップ

用途

  • オフロード競技(MXGP、AMAなど)
  • アドベンチャーバイクのカスタム
  • 高性能スポークホイールのアップグレード

2. Borrani(ボラーニ) – イタリアの伝統と芸術性

Borraniスポークホイール

概要

  • 創業:1922年
  • 拠点:イタリア・ミラノ
  • 主力製品:Borrani Wire Wheels

特徴

  • クラシックバイクやヴィンテージ車向けの高級スポークホイール
  • ステンレススポークとアルミリムの組み合わせによる美しい仕上げ
  • フェラーリやMVアグスタなど、歴史的名車に純正採用された実績
  • 手作業による組み立てと調整で、芸術品のような品質

用途

  • クラシックバイクのレストア
  • ヴィンテージレース車両
  • 高級カスタムバイク

比較表

ブランド国籍主な用途特徴
Excel日本オフロード・競技用高強度・軽量・信頼性
Borraniイタリアクラシック・高級車用芸術的仕上げ・歴史的実績

Posted by 夏木 陽