ミラー

オートバイのミラー(バックミラー)は、ライダーの安全運転を支える極めて重要な保安部品です。
以下にその機能、用途、特徴、そして法的な保安基準について詳しく解説します。
ミラーの機能と用途

1. 後方視界の確保
- 車線変更、右左折、追い越し時などに後方の車両や歩行者の状況を確認するために使用。
- ライダーの死角を補い、事故のリスクを低減。
2. 安全運転の補助
- 高速道路や峠道など、速度差が大きい場面で後続車の接近を把握し、適切な判断を促す。
- 停車時や発進時にも周囲の安全確認に役立つ。
ミラーの保安基準(道路運送車両法)

以下は日本国内で定められている主な保安基準です2:
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 装着義務 | 原則として左右両側に装着(原付一種は右側のみでも可) |
| 鏡面の面積 | 69cm²以上(直径94mm以上の円形に相当) |
| 取付位置 | ハンドル中心から280mm以上外側に設置 |
| 視認範囲 | 後方50mの左右車線の交通状況が確認できること |
| 衝撃緩和 | 歩行者等と接触した際に衝撃を緩和できる構造であること |
| 振動耐性 | 走行中の振動で視界が乱れない構造であること |
ミラーの種類と特徴

| 種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 純正ミラー | メーカー標準装備 | 保安基準適合・信頼性高 | デザインが地味な場合あり |
| 社外ミラー | カスタム用 | デザイン性・機能性に優れる | 保安基準に注意が必要 |
| ワイドミラー(凸面鏡) | 視野角が広い | 死角を減らせる | 距離感がつかみにくい |
| ブルーミラー | 眩しさ軽減 | 夜間や晴天時に有効 | 色味に慣れが必要 |
ミラー交換・カスタム時の注意点

- 保安基準に適合していないと車検に通らず、整備不良として取り締まり対象になる可能性があります4。
- ミラーの形状やサイズだけでなく、取付位置や角度も重要です。
- 「保安基準適合品」と明記された製品を選ぶのが安心です。
まとめ
ミラーは単なる視界補助ではなく、ライダーの命を守る「安全の目」です。
カスタムや交換をする際は、見た目だけでなく機能性と法令遵守を重視することが大切です。


















































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































