方向指示器・ハザード

オートバイにおける方向指示器(ウインカー)とハザードランプは、交通安全を守るための重要な保安部品です。
それぞれの機能・用途・特徴を以下に詳しく解説します。
方向指示器(ウインカー)

機能と用途
- 進路変更の意思表示:右折・左折・車線変更などの際に、周囲の車両や歩行者に進行方向を知らせる。
- 事故防止:他者に自車の動きを予測させることで、接触事故や追突のリスクを減らす。
法令と保安基準(道路運送車両法 第41条)
- 灯光の色:橙色(オレンジ)であること。
- 点滅周期:毎分60回〜120回の一定周期で点滅。
- 光源の出力:10W以上60W以下。
- 照明部の面積:7cm²以上。
- 取付位置:
- 前部:左右の最内縁が240mm以上離れていること。
- 後部:車体の両端に設置し、視認性を確保すること。
特徴
- 操作方法:ハンドル付近のウインカーレバーで操作。左折はレバーを上、右折は下に倒す(車種によって異なる)。
- 種類:
- 標準ウインカー
- LEDウインカー(省電力・長寿命)
- シーケンシャルウインカー(流れるように点灯)
ハザードランプ(非常点滅表示灯)

機能と用途
- 緊急時の存在アピール:故障や停車時に自車の存在を周囲に知らせる。
- 合流時の感謝表示:車線合流後の「サンキューハザード」として使われることもある(法的義務ではない)。
- 高速道路での停止時:後続車に注意喚起するために使用。
法令と保安基準
- 装着義務:オートバイには法的な装着義務はないが、大型バイクや高速走行を想定したモデルには標準装備されることが増えている。
- 使用義務の場面:
- 夜間に幅5.5m以上の道路に駐停車する場合。
- 通園・通学バスの停車中(バイクには該当しない)。
特徴
- 左右のウインカーを同時に点滅させる構造。
- 後付け可能:多くのバイクに後付けで装着できるが、配線やスイッチの設置には注意が必要。
まとめ
| 項目 | 方向指示器 | ハザードランプ |
|---|---|---|
| 主な用途 | 進路変更の意思表示 | 緊急時の注意喚起 |
| 法的義務 | 装着・使用義務あり | 装着義務なし(使用義務は一部) |
| 色 | 橙色 | 橙色(左右同時点滅) |
| 点滅 | 一定周期で片側点滅 | 同時点滅 |
| 車検対応 | 保安基準に適合必須 | 装着していれば基準に準じる必要あり |


















































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































