駆動系メンテナンス

オートバイの駆動系統は、エンジンの力をタイヤに伝える重要な役割を担っています。
駆動系の不具合は走行性能の低下や重大な事故につながるため、日常的なメンテナンスが不可欠です。
駆動系は「動力を伝える命綱」。ちょっとしたメンテナンスで、走りの質も安全性も大きく変わります。
駆動系統の種類と構成
オートバイの駆動方式は主に以下の3種類があります
| 駆動方式 | 特徴 | 主なメンテナンス項目 |
|---|---|---|
| チェーン駆動 | 軽量・高効率・調整可能 | 清掃・注油・張り調整・摩耗点検 |
| ベルト駆動(スクーターなど) | 静音・メンテナンス性良好 | ベルトの摩耗・亀裂・テンション確認 |
| シャフト駆動 | 高耐久・メンテナンス頻度少 | ギアオイル交換・オイル漏れ確認 |
チェーン駆動のメンテナンス

清掃と注油
- 頻度:500〜1,000kmごと、または雨天走行後
- 方法:チェーンクリーナーで汚れを落とす。専用ブラシで丁寧に磨く。チェーンオイルを均一に塗布し、余分な油は拭き取る。

■ワコーズの代表的チェーンオイル
CHL チェーンルブ(ウェットタイプ)
- 特徴:高い浸透性と防錆性能を兼ね備えた潤滑剤。水置換性があり、洗浄後の濡れたチェーンにも使用可能。飛び散りにくく、長期間潤滑効果を維持。
- おすすめ用途:オンロード・ツーリング・雨天走行にも対応
CHG チェーンガード(ドライタイプ)
- 特徴:フッ素樹脂配合で高い潤滑性能。白色の被膜が残り、塗布箇所が視認しやすい。乾燥後は埃が付きにくく、オフロードやダート走行にも適している。
- おすすめ用途:ドライコンディション・汚れを避けたい場面。
ワコーズ製品の魅力
- 信頼性:国内外のレースシーンでも使用される品質
- 安全性:シールチェーンにも安心して使用可能
- 入手性:バイク用品店・ホームセンター・オンラインショップで広く取り扱い
チェーンルブ選びは、走行スタイルや環境によって変わりますが、ワコーズはどんなシーンでも安定した性能を発揮してくれる頼れる存在です。
張り具合の調整
- 適正な遊び量:車種によって異なるが、一般的に20〜30mm程度。
- 調整方法:アクスルナットを緩めて、チェーンアジャスターで調整。左右の張り具合が均等になるよう注意。
摩耗・伸びの確認
- 摩耗の兆候:スプロケットの歯が尖っている。チェーンがたるみすぎる。異音や振動が出る
ベルト駆動のメンテナンス(スクーターなど)

ベルトの摩耗・亀裂確認
- 点検方法:カバーを外して目視確認。
- 交換目安:10,000〜20,000km(車種による)。
プーリー・クラッチの点検
- 症状:加速が鈍い。異音がする。
- 対策:摩耗があれば部品交換
シャフト駆動のメンテナンス

ギアオイルの交換
- 交換頻度:1年または10,000kmごと。
- 方法:ドレンボルトを外して古いオイルを抜く。規定量の新しいギアオイルを注入。

シャフトドライブ車はメンテナンス頻度が少ない分、使用するオイルの品質が非常に重要です。
MOTOREXのGEAROIL HYPOIDは、長距離ツーリングや高負荷走行にも安心して使える一本です。
■MOTOREX GEAROIL HYPOID SAE 80W/90
- 用途:シャフトドライブ車のハイポイドギヤ(ベベルギヤ)用
- 粘度:SAE 80W/90
- 規格:API GL-5
- タイプ:部分合成油(鉱物油+化学合成油のハイブリッド)
- 特徴:高負荷ギヤに対応する極圧性能。優れた耐熱性と酸化安定性。長期間の潤滑性能維持。オイルの泡立ちが少なく、ギヤの摩耗や腐食を防止。
■MOTOREX製品の魅力
- 信頼性:欧州の厳しい品質基準をクリアし、BMWやKTMなどのメーカーにも純正採用されることがある。
- 耐久性:高温・高負荷環境でも安定した油膜を保持。
- 入手性:国内のバイク用品店やオンラインショップで購入可能。
オイル漏れの確認
- 点検箇所:ドライブシャフト周辺、オイルシール部。
- 対策:漏れがあればシール交換
メンテナンスのコツ
- 走行前後に目視点検を習慣化。
- 異音・振動・加速不良などの兆候を見逃さない。
- 定期的にサービスマニュアルを確認し、規定値を守る。


















































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































