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駆動系メンテナンス

駆動系メンテナンス
画像はイメージです。

2025年10月5日

オートバイの駆動系統は、エンジンの力をタイヤに伝える重要な役割を担っています。
駆動系の不具合は走行性能の低下や重大な事故につながるため、日常的なメンテナンスが不可欠です。

駆動系は「動力を伝える命綱」。ちょっとしたメンテナンスで、走りの質も安全性も大きく変わります。

 

駆動系統の種類と構成

オートバイの駆動方式は主に以下の3種類があります

 

駆動方式特徴主なメンテナンス項目
チェーン駆動軽量・高効率・調整可能清掃・注油・張り調整・摩耗点検
ベルト駆動(スクーターなど)静音・メンテナンス性良好ベルトの摩耗・亀裂・テンション確認
シャフト駆動高耐久・メンテナンス頻度少ギアオイル交換・オイル漏れ確認

チェーン駆動のメンテナンス

チェーンドライブ

清掃と注油

  • 頻度:500〜1,000kmごと、または雨天走行後
  • 方法:チェーンクリーナーで汚れを落とす。専用ブラシで丁寧に磨く。チェーンオイルを均一に塗布し、余分な油は拭き取る。
ワコーズ・CHL チェーンルブ

■ワコーズの代表的チェーンオイル

 

CHL チェーンルブ(ウェットタイプ)

  • 特徴:高い浸透性と防錆性能を兼ね備えた潤滑剤。水置換性があり、洗浄後の濡れたチェーンにも使用可能。飛び散りにくく、長期間潤滑効果を維持。
  • おすすめ用途:オンロード・ツーリング・雨天走行にも対応

CHG チェーンガード(ドライタイプ)

  • 特徴:フッ素樹脂配合で高い潤滑性能。白色の被膜が残り、塗布箇所が視認しやすい。乾燥後は埃が付きにくく、オフロードやダート走行にも適している。
  • おすすめ用途:ドライコンディション・汚れを避けたい場面。

ワコーズ製品の魅力

  • 信頼性:国内外のレースシーンでも使用される品質
  • 安全性:シールチェーンにも安心して使用可能
  • 入手性:バイク用品店・ホームセンター・オンラインショップで広く取り扱い

チェーンルブ選びは、走行スタイルや環境によって変わりますが、ワコーズはどんなシーンでも安定した性能を発揮してくれる頼れる存在です。

張り具合の調整

  • 適正な遊び量:車種によって異なるが、一般的に20〜30mm程度。
  • 調整方法:アクスルナットを緩めて、チェーンアジャスターで調整。左右の張り具合が均等になるよう注意。

摩耗・伸びの確認

  • 摩耗の兆候:スプロケットの歯が尖っている。チェーンがたるみすぎる。異音や振動が出る

ベルト駆動のメンテナンス(スクーターなど)

ベルトドライブ

ベルトの摩耗・亀裂確認

  • 点検方法:カバーを外して目視確認。
  • 交換目安:10,000〜20,000km(車種による)。

プーリー・クラッチの点検 

  • 症状:加速が鈍い。異音がする。
  • 対策:摩耗があれば部品交換

シャフト駆動のメンテナンス

シャフトドライブ

ギアオイルの交換

  • 交換頻度:1年または10,000kmごと。
  • 方法:ドレンボルトを外して古いオイルを抜く。規定量の新しいギアオイルを注入。
MOTOREX GEAROIL HYPOID SAE 80W/90

シャフトドライブ車はメンテナンス頻度が少ない分、使用するオイルの品質が非常に重要です。
MOTOREXのGEAROIL HYPOIDは、長距離ツーリングや高負荷走行にも安心して使える一本です。

 

■MOTOREX GEAROIL HYPOID SAE 80W/90

  • 用途:シャフトドライブ車のハイポイドギヤ(ベベルギヤ)用
  • 粘度:SAE 80W/90
  • 規格:API GL-5
  • タイプ:部分合成油(鉱物油+化学合成油のハイブリッド)
  • 特徴:高負荷ギヤに対応する極圧性能。優れた耐熱性と酸化安定性。長期間の潤滑性能維持。オイルの泡立ちが少なく、ギヤの摩耗や腐食を防止。

 

■MOTOREX製品の魅力

  • 信頼性:欧州の厳しい品質基準をクリアし、BMWやKTMなどのメーカーにも純正採用されることがある。
  • 耐久性:高温・高負荷環境でも安定した油膜を保持。
  • 入手性:国内のバイク用品店やオンラインショップで購入可能。

オイル漏れの確認

  • 点検箇所:ドライブシャフト周辺、オイルシール部。
  • 対策:漏れがあればシール交換

メンテナンスのコツ

  • 走行前後に目視点検を習慣化。
  • 異音・振動・加速不良などの兆候を見逃さない。
  • 定期的にサービスマニュアルを確認し、規定値を守る。

Posted by 夏木 陽