防錆・保管

オートバイは金属の塊だからこそ、錆との戦いは永遠のテーマ。でも、ちょっとした気配りと習慣で、愛車の寿命はぐっと延びます。
錆や劣化から守るには、日々のメンテナンスと保管環境の工夫がカギです。
ここでは、洗浄・コーティング・保管方法の3つの観点から、実践的なノウハウをまとめました。
洗浄:汚れと水分を残さない
■定期的な洗車
- 中性洗剤を使って泥・油・塩分を除去。
- 雨天走行後や海沿いのツーリング後は特に念入りに。
■水分の完全除去
- 洗車後はマイクロファイバークロスで拭き取り。
- エアブローやブロワーで隙間の水分も飛ばす。
■チェーンや金属部品の乾燥
- チェーンは水分が残りやすく、錆びやすいので要注意。
- 洗浄後はチェーンルブ(潤滑剤)を塗布。
コーティング:防錆と保護の層を作る
■防錆スプレーの活用
- 鉄部品(スポーク、フレームなど)にはKURE 6-66などの防錆剤が有効。
- ゴムや樹脂部品にはシリコーンスプレーを使用。
■コーティング剤の選定
- ポリマー系:手軽で光沢も出る。
- ガラス系:耐久性が高く、撥水性も。
- シリコン系:防水性に優れ、メッキ部品にも使える。
■施工のポイント
- 洗車→乾燥→脱脂→塗布→乾燥の順で丁寧に。
- ムラなく均一に塗る。厚塗りはNG。
代表的なケミカルブランド
WAKO’S(ワコーズ)

- 日本の老舗ケミカルメーカー「和光ケミカル」が展開するブランド。
- バイク用の潤滑剤、防錆剤、洗浄剤など幅広い製品ラインナップ。
- 特に「ラスペネ」や「チェーンルブ」はプロのメカニックやライダーにも愛用されています。
- 高性能・高品質で、レースシーンでも使用される信頼性の高さが特徴です。
YAMALUBE(ヤマルーブ)

- ヤマハ発動機が展開する純正ケミカルブランド。
- 洗車用シャンプー、コーティング剤、防錆スプレーなど、バイク専用に設計された製品が豊富。
- ヤマハ車以外にも使用可能で、使いやすさと仕上がりの美しさに定評があります。
- どちらも品質重視で、愛車を長く美しく保つための強い味方です。
保管環境:湿気・紫外線・塩害から守る
- ガレージや屋根付きの駐輪場で、雨風を防ぐ。
- 湿度が高い地域では除湿剤や換気も有効。
■バイクカバーの工夫
- 厚手のカバー+安価なカバーの二重構造が効果的。
- 通気性があり、UVカット機能付きのものを選ぶ。
■地面との接触を避ける
- 地面からの湿気を防ぐため、スタンド下にゴムマットを敷く。
- 長期保管時はタイヤの空気圧を調整し、スタンドで浮かせるのも。
メンテナンス習慣のコツ
■月1回の点検
- 錆の兆候、塗装の剥がれ、チェーンの状態などをチェック。
■雨天走行後は即洗車
- 放置すると錆が進行しやすい。
■塩害地域では特に注意
- 海沿いや凍結防止剤が撒かれる地域では、洗車頻度を増やす。


















































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































