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前・後ブレーキ

前・後ブレーキ
画像はイメージです。

2025年10月25日

オートバイのブレーキ操作は、車種によって前後ブレーキの構造や制動力の配分が異なります。

それぞれのブレーキの役割と、車種別の特徴を詳しく解説します。

 

前後ブレーキの基本構造と役割

前後ブレーキを複合するメリット

フロントブレーキ(前輪)

  • 操作方法:右手のレバーで操作。
  • 制動力:全体の約70〜80%を担う。
  • 用途
    • 高速走行時の減速
    • 急制動
    • 安定した停止動作
  • 特徴:制動時に前方へ荷重が移動するため、前輪のグリップが増し、強力な制動が可能。

リアブレーキ(後輪)

  • 操作方法:右足のペダルで操作(スクーターでは左手レバー)。
  • 制動力:全体の約20〜30%を担う。
  • 用途
    • 低速時の微調整
    • カーブ進入時の姿勢制御
    • 滑りやすい路面での安定性確保
  • 特徴:後輪がロックすると横滑りの原因になるため、繊細な操作が求められる。

車種別のブレーキ構成と特徴

車種分類フロントブレーキリアブレーキ特徴と用途
原付・スクーターディスク or ドラムドラム or CBSCBS(前後連動ブレーキ)搭載が多く、初心者でも安定した制動が可能
ネイキッド・スポーツディスク(高性能)ディスク高速走行や急制動に対応。前後独立操作が基本。ABS搭載車も多い
ツアラー・大型バイクデュアルディスクディスク(大型)デュアルコンバインドブレーキ(CBS)やABSで安定性重視
オフロード・モタードディスク(軽量)ディスク滑りやすい路面での姿勢制御が重要。リアブレーキの使い方が鍵
レーサー・サーキット車高性能ディスクディスク or 無し一部ではリアブレーキを使わないライダーも。前輪制動に特化

ブレーキ補助システムの進化

CBS(コンバインドブレーキシステム)

コンバインドブレーキシステム
  • 概要:片方の操作で前後ブレーキが同時に作動。
  • 採用車種:原付、小型スクーター、大型ツアラーなど。
  • メリット:操作が簡単で、安定した制動が可能。

ABS(アンチロックブレーキシステム)

アンチロックブレーキシステム
  • 概要:タイヤのロックを防ぎ、滑りを抑制。
  • 採用車種:中型以上の多くの車種。
  • メリット:急制動時の安全性向上。

まとめ

  • 前輪ブレーキは制動力の主役。高速や急停止時に活躍。
  • 後輪ブレーキは姿勢制御や低速時の安定性に貢献。
  • 車種によってブレーキ構成や補助システムが異なるため、用途に応じた使い分けが重要です。
画像はイメージです。

Posted by 夏木 陽