15.車種②デュアルパーパス
オンロード・オフロード両用のモデルを、デュアル・マルチ・クロスオーバー等と呼称します
19アドベンチャー Adventure type
もともとはパリダカ等のラリーレイド(長距離ラリー)向けの長時間長距離を走るために作られたモデル。
オフロードバイクとスポーツツアラーの特性を併せ持つロングツーリング性能の高いバイクです。
大容量燃料タンク、パニアケース装着を前提としたリヤ回り、アップライトなライディングポジションなどが
挙げられます。悪路走破性も備えるのでキャンプツーリングとの相性も良く人気です。
20スーパーモタード Supermotard type
オフロードを主体に設計された車種に、オンロード向きの装備(タイヤホイール、ブレーキ)を投入したもの。
オフロードバイクに17インチ程度のオンロードタイヤを装着したバイクです。
アメリカ発祥のレースであるスーパーバイカーズ(スーパーモタード)が欧州に広がりスーパーモタードとして
定着、ジャンルの由来となっています。
スーパーモタードは、舗装路8割と未舗装路2割を組み合わせたオン&オフ双方の走りが楽しめるレースとして
人気です。車体は軽いですが、転倒に強く壊れにくいため、オフロードモデルの利点をオンロードでも楽しめます。
ただ、トレールと同様に風の影響を受けやすいので、長距離走行は向いていません。
21スクランブラー Scrambler type
オンロードを主体に設計された車種に、オフロード向きの装備(タイヤホイール、ハンドル、アップマフラー、ガード類等)
を投入したもの。
ブロックパターンのタイヤを履いて、バー付きの幅広アップハンドルやサイドアップマフラーを装着しているのが
特徴です。オフロードを走るためというより未舗装路が多かった時代のバイクデザインです。
22トラッカー Tracker type
フラットに整地された土のオーバルコース(トラック)でのレース用や、それをイメージしたデザイン・装備。
アメリカで盛んなダートトラックレースに端を発するバイク。
ダートトラックレースは平らな土でできた楕円形のコース上をリヤタイヤをスライドさせながらグルグルと回るレースで、
これに特化した独特のスタイルを持つ。
ワイルドスタイルやラクなライディングポジション、軽量な車体、扱いやすいエンジンが若者を中心に受けた。
23トレール Trail type
オフロードを主体として設計されながらも、オンロードでの走行も充分に考慮されているもの。
オフロードを得意としているものの、オンロードも問題なく走行できます。
車体が軽く、取り回しが簡単なので、転倒しても引き起こしやすいです。車高が高くカウルがないため、
前方から風を受けやすく、高速道路などの長距離走行には不向きでしょう。
でこぼこした道も走れるように最低地上高が高くなっているため、シート高も高めになります。